そろそろ子供が小学生になるし、マイホーム購入も検討しなきゃなー。
マイホーム購入は、家族のライフステージに合わせて考える人も多いもんね。ハンズ君はどんなマイホームがお望みで?
そうだなー。新築で部屋は4部屋以上、LDKは20帖以上、お風呂は広々ゴージャスな感じで、キッチンはアイランド型で、、、、
ちょい待ち!そんなに盛り込んだら一体いくらかかると思ってるんよ!マイホームを購入して後悔している人だってたくさんいるんだから、もう少しちゃんと考えないと!
え、せっかくマイホームを購入したのに後悔なんてするの?だって夢のマイホームだよ・・・
確かにマイホームは夢が詰まってるけど、ちゃんと計画的に考えないと後々後悔することになるのよ!
意外と多いマイホーム購入後の後悔。すでにマイホームを購入された方で、この記事を読んでいただいている方の中にも、もしかしたら後悔した経験のある方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、マイホーム購入で後悔した理由と後悔しないためのポイントを解説します。
「マイホーム購入のために、節約して貯金を頑張ってきたのに。。。」という思いをしないためにも、これからマイホーム購入を検討される方は、ぜひ参考にしてください。
- 約10年間、住宅業界のWebマーケターとして活動している。
- これまでに、愛知・大阪・東京・神奈川・静岡と1府4県で暮らしてきた経験があり、現在は6県目となる愛媛で生活している。首都圏から都市部、地方までさまざまな地域での暮らしの経験を活かし、記事を執筆している。
- 現在は愛媛県で住宅関連企業の設立に携わり、同企業のWebマーケターとして活動している。
1. マイホーム購入を後悔する6つの理由
そもそも、なぜマイホームを購入して後悔してしまったのか。その理由をいくつかのパターン別にご紹介します。
1. 間取り
家の間取りは生活していく上で重要なポイントの一つです。
マイホーム購入時の家族構成やライフスタイルをベースにして間取りを決めてしまうと後悔する可能性が高くなります。
・子供が産まれて家族が増えたことで、部屋数が足りなくて困る。
・階段の昇り降りがキツくなる老後のことを考え、1階で全て完結する間取り設計にすればよかった。
・帰宅後、リビングを通らなくても部屋に直接行けるため、思春期を迎えた子どもとの会話や顔を合わせる回数が減ってしまった。
など、挙げればキリがありませんが、上記のようなさまざまな理由で、家の間取りに後悔をしている方が多い傾向にあります。
2. 住宅ローン
マイホームを購入する際、多くの方が利用する住宅ローン。資金計画を甘くみていると、月々の返済で後悔することになります。
・マイホーム購入後に転職や減給、ボーナスカットなど収入面に変動がありローン返済が厳しくなった。
・理想のマイホームにするため、借入可能額ギリギリまで借り入れてしまったが、月々の返済がキツくて節約生活を強いられてしまっている。
・新型コロナウイルスや世界情勢の影響により、収入面に変化が出たり、物価が上がったりしてしまい、もう少し購入費用を抑えればよかった。
新型コロナウイルスや世界情勢などは正直予測し難い事象でもありますが、収入面の変化などの「もしかしたらこうなるかもしれない」という部分は、想定できることでもあります。
マイホームは見栄を張るために購入するものではなく、生活を豊かにするために購入するものですので、マイホームを購入して、節約生活を強いられて後悔するようでは元も子もありません。
3. 周辺環境
マイホーム購入後の後悔の中でも結構多いのが周辺環境問題。
・「近隣住民の騒音が酷い」「近隣住民に変な人がいる」といった近隣住民とのトラブルが発生した。
・事前情報では治安は問題なさそうだったが、実際に住んでみると、予想以上に治安が悪かった。
・駅やスーパーまでの距離が思ったよりも遠く、毎日の通勤や買い物に不便を感じることが多くなった。
下調べにより、治安情報などある程度の不安要素は回避することができますが、住み始めてから気がつくことも多いことが現実。
特に近隣にどのような人が住んでいるのかまでは、実際にご近所付き合いをしてみないとわからないことも多いですよね。
まさに「周辺環境ガチャ」と言っても過言ではないかもしれません。
4. ライフステージの変化
先述した「1.間取り」の内容と被る部分もありますが、ライフステージの変化を考慮していなかったために後悔することもあります。
・今の家では子供の進学先の学校まで距離がありすぎて子供に苦労をかけてしまう。
・転勤や転職により、今の家から職場に通うことが困難になり、単身赴任せざるを得なくなった。
・落ち着いた雰囲気の静かな環境を選んだが、交通の便が悪すぎて、老後の生活に影響が出てしまうようになった。
・子供が巣立って夫婦二人暮らしになったのに、家が広すぎてメンテナンスが大変。
ライフステージの変化は、あらかじめ想定できることと、想定外のことがあるため、一概には言えませんが、ある程度想定できることや起こりうることに関しては事前に対策しておくことが大切だと考えられます。
マイホームを購入するタイミングを考えることも大切ですね。
5. ハウスメーカーや工務店選びに後悔
みなさんは家を建ててくれるハウスメーカーや工務店を選ぶ際にどのような部分を重視しますか?
ハウスメーカーや工務店選びに失敗すると後悔することに繋がるため注意が必要です。
・大手ハウスメーカーだから安心して任せていたけど、営業マンが適当すぎて、自分達の希望が反映されていない家になってしまった。
・とにかく安い家が欲しかったから、ローコスト住宅メーカーで家を建てたが、不具合が多く、材質も悪く、住み心地が悪い。
・アフターフォローが無く、住み始めてからのトラブル対応も遅い。「引き渡したから、はい終わり」みたいな感じで不満がある。
マイホームを建築してくれた会社や担当者とは、マイホームを手放すまでお付き合いが続きます。
ハウスメーカーや工務店、担当者選びを失敗すると、建築後の付き合いにも影響が出てしまいます。
6. もっとここをこうしておけば良かった・・・という後悔
抽象的なサブタイトルで申し訳ないですが、「もっとここをこうしておけば良かった・・・」という後悔、すなわちマイホームそのものに対する後悔もあります。
・外壁の素材や色はこっちの方が良かったかも。もう少しサンプルを見ておけば良かった。
・キッチンが思ったよりも使いにくかった。
・LDKをもう少し広くしたかった。
・玄関からリビングが丸見えで恥ずかしい。
・床の素材や色、壁紙にもっとこだわれば良かった。
・ベランダが狭くて洗濯物が干しにくい。
そもそも、マイホームを購入する前に、具体的な要望が思い浮かばかったり、生活イメージがつかないことで発生しやすいパターンですね。
上記6つの理由はあくまでも一例になります。
追加費用はかかりますが、リフォームやリノベーションをすることで解決できることから、マイホームを手放さないと解決できない問題も出てきます。
そのような事態に陥らないためにも、しっかりと計画を立てて、後悔のないマイホーム購入を目指しましょう。
2. マイホーム購入を後悔しないための4つのポイント
先述したマイホーム購入後の後悔した5つの理由の中には、避けられるものと避けられない、もしくは避けるのが難しいものがあります。
少しでもマイホーム購入後に後悔する可能性をなくすためにも、次のポイントに注意してマイホームの購入を検討することが大切です。
1. 信頼できるハウスメーカーや工務店・担当者を見極める
マイホームは多くの方にとって、一生に一度の大きなお買い物になります。
だからこそ、どのハウスメーカーや工務店で建てるのか、どんな担当者に任せるのか、という部分は非常に大切になります。
・自分達の望みをしっかりと聞いてくれているか。
・プラスアルファで提案をしてくれるか。
・メリットだけでなくデメリットについてもしっかり説明してくれるか。
・自分達の生活が苦しくなりそうな返済計画を立てていたら、ちゃんとアドバイスしてくれるか。
・営業担当自身の売上のこしか考えていない人でないか。
など、さまざまなな視点から、ハウスメーカーや工務店、そしてその営業担当者を見極めることも必要です。
知名度が高く安心できそうなハウスメーカーでも、担当者次第では天と地の差が出ることもありますので注意しましょう。
2. 住宅ローンの資金計画を無理のない範囲で立てる
マイホーム購入時に、住宅ローン審査で「あ、こんなに借りれるんだ!」と思い、「これだったら、理想的なマイホームが建てられるぞ!」と思うこともあるかもしれません。
そう思った方は、一度深呼吸しましょう。
マイホームの購入は、住宅ローン借入可能額の上限ギリギリを攻めるチキンレースではありません。
・今の生活の中で、毎月の生活費等にどのくらいの出費が発生しているか。
・毎月の返済額がいくらなら、無理なく返済できるか。
・子供の成長に応じて、最低限毎月どのくらいの費用が必要になるか。
・子供が大学まで進学する場合、どのくらいの費用が必要になるか。
・今後想定される子供の習い事に、どのくらいの費用が必要になるか。
・今の収入から減収がありそうか。
・冠婚葬祭など急な出費が発生する月があっても、問題なく支払うことができるか。・固定資産税や自動車税など、年に数回支払う税金をしっかり計算に入れているか。
・生命保険や学資保険など、保険関係の支払いは大丈夫か。
上記のように、さまざまな角度から、資金計画を立てることが大切です。
自分達で資金計画を建てることが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーに相談したり、無料相談などを活用してみましょう。
マイホーム購入後の生活を豊かにするためにも、お金周りのことは、注意するに越したことはありません。
住宅ローン借入可能額の上限ギリギリまで借り入れるのではなく、無理のない資金計画を立てましょう。
3. マイホームに対する希望の条件を隅々まで洗い出す
マイホーム購入後に「もっとここをこうしとけば良かった」と後悔しないように、まずは、マイホームに対する希望の条件を隅々まで洗い出すことが重要です。
・キッチンはカウンタータイプで食洗機一体型がいい。
・仕事の都合上、夫婦で生活リズムが違うから寝室は分けたい。
・夫婦共働きで朝の出勤時間が被るから、ダブルボウル仕様の洗面化粧台がいい。
・リビングは最低でも15帖以上は欲しい。
・洗濯機のすぐ近くに室内干しができるスペースを設けたい。
上記はあくまでも一例ですが、細部まで含めて、マイホームに対する希望の条件を書き出しましょう。
もちろん、費用的に全てを叶えることが難しい場合もありますので、希望の条件の中でも優先順位をつけ、妥協できる条件と妥協できない条件を明確にしておくことをお勧めします。
4. 周辺環境の事前調査
マイホームを購入して後悔した理由の中にも記載しましたが、意外と厄介な問題が周辺環境問題です。
事前に調べればわかることから、実際にそこに住んでみないとわからないことまで、周辺環境問題は多岐に及びます。
少しでも周辺環境ガチャでハズレを引かないためにも、事前調査で下記のことを調べることをお勧めします。
・治安の良し悪しを調べる。その地域の治安の良し悪しは、犯罪情報マップなどインターネットを利用して調べることもできますので、ぜひ活用してみてください。
・買い物施設の利便性を調べる。スーパーやドラッグストアなど、普段使いする買い物施設までの距離や、買い物施設に並ぶ商品の質や種類などを事前に調べることも大切です。
・電車やバスなどの交通機関の利便性を調査する。通勤に交通機関を利用される方は特に念入りに調べた方が良いです。
・通勤時の渋滞状況を調べる。車通勤の方は、その地域周辺の交通状況について調べておくことをお勧めします。
・夜間帯の騒音を調べる。夜その地域に行ってみて、騒音が酷くないかなどを調べてみることも大切です。特に大通りに面していたり、線路が近かったり、救急病院が近く、救急車が頻繁に行き来するような地域の場合は注意が必要です。
・近隣住民の質を調べる。正直こればかりは調べようがないですが、近くに知人が住んでいる場合などは尋ねてみるようにしましょう。
また、マイホーム購入を機に、今住んでいる市区町村から他の市区町村へ移動される場合は下記のことを調べておくと良いでしょう。
3. マイホーム購入で後悔してしまった場合の対処法
この記事を読んでいる方の中には、もう既にマイホームを購入して後悔している方もいらっしゃるかと思います。
そのような方に向けて、マイホーム購入で後悔してしまった場合の4つの対処法をご紹介します。
1. マイホームを売却する
「もうこの家に思い残すことはない!」とキッパリ割り切れる方は、マイホームを売却して出直すことも一つの手です。
売却した費用を、住宅ローンの返済や新居の費用に充てて、再度マイホーム計画を考えてみてはいかがでしょうか。
新築の方であれば「まだ、家を建てて数年しか経過していないのに・・・」と思うかもしれませんが、減価償却により、建物の価値は年々下がっていきます。
悩んでいる方は、築年数が浅いうちに売却することを検討してみましょう。
まずはどのくらいで売却できるのか、不動産屋さんで査定してもらうのをお勧めします。
2. リフォーム・リノベーションをする
周辺環境などの外的要因で後悔している場合は難しいですが、マイホームそのものに不満がある場合は、追加費用が発生するものの、リフォームやリノベーションにより理想のマイホームに近づけることはできます。
不満がある箇所が少しであれば、そこまで費用をかけずに理想のマイホームに変貌を遂げる可能性もあります。
ただ、リフォーム箇所が多い場合で、一括でリフォーム費用を支払うことができない場合は、リフォームローンを組む必要があります。
また、既に住宅ローンを組んでいるため、状況によってはリフォームのローン審査に通らない可能性もありますので注意が必要です。
3. 賃貸に出す
マイホームを賃貸に出して、自分達は新居へ引っ越すというのも一つの手です。
ただし、基本的に住宅ローンはマイホーム購入者が自ら住むための住宅や土地を購入するための目的で組むローンのため、住宅ローン返済中に賃貸に出すことは原則禁止となっております。(もちろん住宅ローンを完済していれば、賃貸に出すことは問題ありません。)
住宅ローン返済中にマイホームを賃貸に出す場合は、下記の方法を検討する必要があります。
・賃貸住宅ローンに切り替える
・別の金融機関で借入をする
・住宅ローンを組んだ金融機関の特別措置で契約内容を変更してもらう
いずれにしても、住宅ローン返済中のマイホームを賃貸に出したい場合は、住宅ローンを組んだ金融機関に相談しましょう。
4. 資金計画の見直し
近年であれば新型コロナウイルスの影響で、収入に影響が出てしまった方や職を失った方もいらっしゃると思います。
何らかの影響で収入が減少し、月々の返済が苦しくなった場合、返済を遅延することはやめましょう。
まずは、返済期間の延長やボーナス払いの減額・停止など返済方法の変更について金融機関に相談してみることが大切です。
変更を承諾してくれるかどうかは金融機関次第にはなりますが、マイホームを手放す前に早めの相談をお勧めします。
4. この記事のハイライト
今回の記事を簡単にまとめましたので、読むのがめんどくさい方は、まとめ情報をご覧ください。
マイホーム購入は、多くの方にとって一生に一度の大きなお買い物です。
マイホーム購入後に後悔しないためにも、慎重にマイホーム計画を考えましょう。